銀イオンの作り方(ionic silver )
イオンシルバー
これは世界で普及している一般的なバッテリーを使ったコロイダルシルバーの作り方です。コロイダルシルバーと呼ばれていますが、実際にはこの作り方では主に銀イオン(酸化銀や塩化銀)を作ります。ですが世界中の多くの人が、この方法で完全なコロイダルシルバーが出来上がったと思っています。この方法で作った銀イオンは外部への使用には最適ですが、体の内部へ使う場合は胃酸と一緒になり塩化銀を生成してしまうので、長期に渡って高濃度を摂取する場合には銀皮症を引き起こす可能性があります。ですが少量で短期の使用では問題はありませんが飲むことは推奨されていません。銀イオンは正の電荷を持っているので体内の他の物質と結合しやすく、光や温度によって影響を受けます。懸濁される最大飽和点は10ppm前後です。
この作り方は世界中で広まっている一般的な作り方ですが、実はこれではコロイダルシルバーは作れていません
市販のコロイダルシルバージェネレーターでも、本物のコロイダルシルバーは作れていませんが、イオンシルバーは作れるのでその作り方と材料です
- コロイダルシルバー99.999%
- TDCメーター(水の確認用)
- 9ボルト乾電池3個(1個の場合も)
- みのむしクリップとコード
- 瓶
- コーヒーフィルター(無漂白)
- 蒸留水(0ppmに近い水を使わなければうまくできません)
これでは本当のコロイダルシルバーは作れていませんが、銀イオンなら作れています
自分でバッテリーを揃え、簡単に作れます。固定するものがなければ、割り箸を割らないで間にシルバーを固定する方法もあります。
バッテリーはこのようにつなぎます(最近はこの作り方で作っていないので写真はこのサイトからのものになります)
バッテリーを3個つないで27ボルトにし(9ボルト1個を使って作る方法もあります)、ワニクリップで挟んだシルバー(電極)を蒸留水の中に入れます(銀の電極は少し離して固定)。
+端子に接続された電極はアノード
-端子に接続された電極はカソード
電気分解プロセスですが、電流がシルバーを通過すると、一部の銀の原子は電子を失い原子をイオンに変えます。 金属銀は水溶性ではありませんが、銀イオンは水溶性である為、銀イオンは溶解して銀イオン溶液を生成します。
アノードの近くでイオンから原子に変化(小さな銀粒子を生成)
出来た溶液を数時間から1日置いておくと、グレーがかった透明の溶液が少し濁った金色になります。それを濾過して、冷暗所に保管します。色が変化するのは光や熱で銀粒子に還元される為です。
上の写真は一般的な方法で作ったもので、2年間このペットボトルに入れて流しの下に置いていたものです。黄色く変色していてもこの方法で出来上がった溶液のほとんどが銀イオンなので長期保存には適していません。この作り方では銀粒子の大きさが最適かどうかまではわかりません。熱や光で銀イオンが還元されて粒子になるので、写真のように色が変わります。本当のCSの作り方で出来ると本物のコロイダルシルバーと違い、少し茶色く濁った感じがします。銀粒子が存在していても、コロイダルシルバーではありません。
殺菌スプレー用の銀イオンを作りたいのであれば、この作り方でもOKです。イオン性である為には溶解している必要がありますが、溶解した物質はコロイダルではありません。この方法で作っていると、容器の底にグレーのものが落ちて溜まってきます。これは酸化銀が溶解度を超えて沈殿したもので、瓶に残った透明な部分が銀イオンになります。
この方法では最初に水中の遊離水酸基イオン(OH-)が銀の正極と反応し水酸化銀(AgOH)を作ります。最初にできるのは水酸化銀のみで不安定ですぐに分解して酸化銀Ag2Oになります。
2AgOH -> Ag2O + H2O
酸化銀は水に溶ける為しばらく電気分解すると、コロイド銀ではなくイオン性の銀溶液ができます。そのまま電気分解を続けると、酸化銀は飽和状態になり、コロイド状の酸化銀になります。これは厳密にはコロイダルシルバーではありませんが、抗菌作用があるそうです。 酸化銀は溶液に金属味を与えますが、これはコロイダルシルバーではなく酸化銀を作った証拠になります。
世界中の多くの人が、この方法で作った酸化銀をコロイダルシルバーと呼んでいます。 この酸化銀を飲み胃酸と混ざると、酸化銀は酸と反応し塩化銀を生成します。血流に吸収されると皮膚やその他の組織に移動し、セレンやスルファー化合物と反応しセレン化銀や硫化銀を生成します。大量のイオン性銀の摂取は最終的にアルジリアを引き起こす可能性が高いです。
これと同じ方法で蒸留水が煮沸温度に近い状態で作ると更なる反応が起こり、酸化銀は遊離酸素がなく水素ガスが存在するとメタリック銀に還元されます。水素ガスは還元されたナトリウムと水の反応かナトリウムが存在しない場合は水の電気分解により陰極で発生します。その為茶色のコロイダルシルバー製品が作られます。この黄色は小さなメタリック銀粒子のプラズモン共鳴効果によるものです。この反応は水から水素ガスが抜けてしまうため、通常は完全ではありません。その為酸化銀(銀イオン)はほとんど含まれず、金属銀の粒子が大部分を占める溶液となります。銀イオンは水のように透明ですが、電気分解をしすぎると銀が瓶の底に沈殿して溜まり水が灰色に濁ります。
※出版されているコロイダルシルバーの本はすべてこの方法で作られたものをコロイダルシルバーと呼んでいます。そしてこの方法で作ったもので、癌が消えたり病気が治っているそうです。実際はコロイダルシルバーではなく、酸化銀を飲んで病気が治ったことになります。csフォーラムではこの方法で作った銀イオンを飲んで治ったとしたらプラセボ効果だとまで言われていますが、プラセボ効果で癌が消えるのかという疑問が残ります。疑問は残るところです。
CSフォーラムにある作り方でのシルバーイオン作成方法
※安定化電源が必要です、持っている機械によっては調整が必要です
シルバーイオン20ppm (イオン性酸化銀)
- 蒸留水250ml
- 電解質の炭酸ナトリウム 5滴
- 純銀のアノード
- 電極の距離1.5インチ
- 5mAで15分
- 最低10ボルトを維持するよう、カソードを上下に調整する
- 最良の結果を得るため、マグネチックスターラーを使うか、電流を低くして時間を長く設定(1mAで75分)
計算方法はtrueコロイダルシルバーの作り方と同じで、最後に還元剤を加えないだけです。コロイダルシルバーと違い、キャッピング剤でキャップできません。イオンシルバーは透明ですが、室温が高い場所や蛍光灯や太陽や紫外線でも還元されるので黄色く色が変わることがあります。その為、イオン性を保つために光が入らない場所で作成し、色が付いた瓶に入れたり光が入らない場所に保管しなければなりません。
🔵なぜ還元剤を加えてコロイダルシルバーにせず、イオンシルバーを作る必要があるのでしょうか?イオンシルバーの方がコロイダルシルバーより優れているという証拠は何一つ見つかっていません。アルジリアの可能性も、コロイダルシルバーの方が可能性が低いです。
コロイダルシルバーの作り方を検索すれば、電気分解を開始するために食塩を少し加える人もいます。この方法では塩化銀が生成されますが、塩化銀は溶解度が低いため、濁った溶液が生成されます。塩化銀を摂取すると、不溶性の銀となるか硫化物やセレン化物と化学反応し不溶性の銀化合物となり、皮膚に付着して取れなくなります。瓶の底に沈殿したものを肌に塗り込んだりしている動画を見たことがありますが、trueコロイダルシルバーを知れば間違っている行為だとわかります。